2013年12月14日

ひとりコント【担任と副担任の七日間】

stock vol.7でやったネタです。

それ以来、一度もやってないし、
30歳以上じゃないとピンとこない部分も多いネタなのですが、
なんとなく、愛着があるので、載せさせて頂きます。

これも、一人二役です。
副担任役のイメージは、谷原章介さんです。

ちょっとでも感じるものがあった方は、
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『担任と副担任の七日間』

■ スーツ姿の男が立っている

M「私の名前は、紺野雄介。職業、英語教師。
  子供の頃、テレビで観た金八先生に憧れ、教師となり、早20年。
  今では、高校1年生の担任も受け持っています。
  もちろんドラマみたいな事は、現実ではそうそう起こりませんが、
  それでも、生徒達と向き合う毎日はとても刺激的で、この仕事を選んで本当に良かった。
  そう、思っています」

※照明が消える

(チャイムの音が鳴る)

※照明が点く

■ 学校の廊下

担任「いやぁ、佐々木先生。迷惑かけたね」

副担任「いえ、とんでもないです。 もう大丈夫なんですか?」

担任「うん。まさかこの歳で盲腸になると思わなかったよ。
   なあなあ……本当にさ、陰毛剃るんだね」

副担任「え、剃ったんですか!? 先生、すごいですね!」

担任「すごいだろ?(笑)なんていうかさ、一皮向けた気分?(笑)   
   あ、それより、どうだった? 一週間とはいえ、担任をやってみた感想は?」

副担任「思った以上に大変でした…。
    いずれ自分が担任を受け持つ時が来るかと思うと、自信無くなっちゃいました」

担任「ははは。教師になってまだ3ヶ月だろ? これからこれから」

副担任「そうですかねえ… 
    でも月曜日に、宅間の給食費が盗まれた時も、どう対処したらいいか分からなくて…。
    ああいう時って、どうすればいいんですかねえ?」

担任「……ちょっと経験ないから、分からないな(笑)」

副担任「あ、先生、経験ないんですか?」

担任「うん… 給食費盗まれるって、あるようで、意外とそんな無いからねえ。
   で、君はどう対処したの?」

副担任「まあ、僕なりに、試行錯誤して…
    何とか上手く収まったんですけど」

担任「ああ、収まったんだ? じゃあ聞かなくて良かったねえ」

副担任「そっか、珍しいことなんだ…。じゃあ、僕、運悪いんですかねえ?
   だって、次の火曜日に、小高の妊娠が発覚したんですけど、これもどう、」

担任「え?え?え?え? 小高って、うちのクラスの小高萌!? 
   妊娠したの!?」

副担任「そうなんです」

担任「月曜日に給食費盗難事件があって、火曜日に妊娠が発覚したんだ!?」

副担任「そうなんです」

担任「なに、そのハイペース!! 
   で、それはどうしたの?」

副担任「まあ、僕なりに試行錯誤して、何とか上手く収まったんですけど」

担任「収めるねえ! ルーキー! 
   ちょっと、ホームルーム終わったら、どんな試行錯誤したのか詳しく教えて!」

(教室に入ろうとするが、ドアの小窓から中を見て、動きが止まる)

担任「佐々木君…佐々木君!!」

副担任「はい?」

担任「あれは…小山内と、野島と、森田か? 
   何で坊主になってるの!?」

副担任「坊主? ……あ、そうだ! 
    紺野先生、ちょっと聞いてくれます!?」

担任「うん、もう聞いてます! 
   あいつら今風のチャラい髪型だったけど? どうした? 何があった!?」

副担任「まあ、喧嘩とか色々ありまして、
    あいつら野球始めたんです」

担任「なに、そのドラマティック!」

副担任「頑張って、花園目指すって」

担任「いや、甲子園でしょ? 花園はラグビーだから」

副担任「あっ 恥ずかしい… 間違えちゃいました(笑)」

(顔を真っ赤にして、ずっと照れている)

担任「……ギャップ!! 
   そーいうギャップが、生徒の心を掴むのかねえ!!
   ちなみに、あいつらが野球始めたのはいつの話だ!?」

副担任「それは、水曜でしたね」

担任「続くねえ!  
   しかも君さ、”あ、そうだ!”って。
   そんなドラマティックな事、一瞬忘れてたよね?」
副担任「すいません。それよりも次の日があまりに衝撃的過ぎて」

担任「止まらないねえ! 
   次の日って木曜か? 木曜も何かあったんだな!?」

副担任「紺野先生……木曜は、ありました」

担任「 ”も”! 
    ”木曜も”って言って! 水曜までのが大した事ないみたいになるから!」

副担任「(真剣な眼差しで見ている)……」

担任「木曜のエピソード強そうだなぁーー
   聞くの怖いなぁーー いやーー でも聞きたい!
   OK、カモン! 木曜カモン!!」

副担任「加山が、腐ったミカンじゃなかったんですけどぉ」

担任「なに、その入り方!? 嫌な予感しかしないわ!」

副担任「まあ、色々あって、放送室に立て篭もったんです」

担任「はい、予感的中! 
   金八先生ドンピシャじゃないか!」

副担任「ああ、ごめんなさい、僕、金八先生観たことなくて…」

担任「いつだってそうだよな!
   なんにも知らない初心者がハイスコアを叩き出すんだよな!!」 

副担任「さて、紺野先生……
    金曜は一体何が起きたでしょーーか?」

担任「なんで急にクイズ形式になるんだよ? 
   何だ!? 生徒が自殺でもしたか!?」

副担任「…残念!! 正解は!
    ”桑島が、金曜の夜遊びに行った友達の別荘で殺人事件を解決した”でした!」

担任「…それは別にいいや。
   それは、ちょっと角度が違い過ぎるからいいや。
   次いこう! 土曜日! 最後だな。土曜日は何があった!?」
   
副担任「それが……土曜日はなんにも無かったんですよ!!」

担任「意外みたいな言い方するな。なんにも無いのが普通なんだよ」

副担任「ただ…」

担任「はいキタ! ただぁ!?」

副担任「月曜の朝からなんですけど」

担任「え、戻るの!?」

副担任「クラスの生徒数名が……近くの廃墟に篭城してるんです」

担任「篭城!? (教室の中を見る)本当だ、よく見たら結構居ないな…」

副担任「今日、説得行くことになってるんですけど、紺野先生お願い出来ませんか?」

担任「(小声で)佐々木先生がやればいいんじゃないですか?」

副担「え?」

担任「……佐々木先生がやればいいんじゃないですか? ねえ?
   いつもの、僕なりの? 試行錯誤で? 上手く収まる訳ですし。ねえ?」

副担任「それが、非常に言い辛いんですけど… 
    伊藤いるじゃないですか?」

担任「うちのクラスの、伊藤アヤ?」

副担任「はい。僕今…
    伊藤と禁断の恋に堕ちかかってまして」

担任「どこまでも行くねえ!! なに、堕ちかかってるって!?」

副担任「まあ、色々とありまして、今日これからアヤと、あ、伊藤と、
    2人で電車に乗って北へ向かうんですよ」

担任「それ、堕ちてるだろ!? 
   電車に乗って北へ向かう男女は、完全に恋に堕ちてるだろ!?
   君、そんなことして大丈夫なのか?」

副担任「(目に涙を浮かべて)愛してしまったんです…」

担任「…キライだわぁ。
   分かったよ、籠城してる生徒の説得は私が行くから、君はもう好きにしなさいよ」

副担任「紺野先生……僕、運悪いですよね?」

担任「はっ倒したいわぁー。
   いいか?君はな、私が20年かけて経験出来なかった事を、このたった一週間で網羅したんだよ!
   むしろ、とんでもなく運が良いんだよ!」

副担任「先生。僕、電車の時間があるんで、そろそろ行きます」

担任「おお、行きなさい!行きなさい!」

副担任「最後に、これだけ言わせてください」

担任「なんだ!?」

副担任「陰毛剃ったの、本当にすごいです」

担任「すごくないですーー!!」

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posted by ホシカワ at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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