2013年12月16日

ひとりコント【彼女と死神の一日】

総集編ライブのラストでやったネタです。

たぶん、自分のネタの中でも1番長尺だと思います。

やってて気持ちが乗っかるので、
1人2役なのに、後半、裕子さんのことを本当に好きになります。

ちょっとでも胸キュンして頂けた方は、
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『彼女と死神の1日』

■ 中央にイスが一つ置いてある
■ 白い服を着て立っている


M 「皆さんは、”しゃっくりが100回出ると、"死ぬ” という、
  迷信を聞いたことがあるでしょうか?
  実はこれ、迷信じゃないんです。
  嘘だと思うかもしれませんが、本当です。
  但し、正確には、”24時間以内に、しゃっくりが100回出ると死ぬ”。
  これは、ある女性と、ある死神のお話」


裕子 「(電話している)
    何そいつ〜超腹立つじゃ〜ん。そういう奴はさぁ、
   (しゃっくりをする)
    あ、ごめんごめん。うん、なんか昨日の夜から、しゃっくり止まらなくてさ〜。
    あ、本当に? 分かった〜。じゃあまたね〜」

死神 「どうもこんにちは」
   
裕子 「ワッ! は!? え? 誰あんた!?」

死神 「えー黒田裕子さん。31歳。乙女座。B型。独身。
ご本人様で間違いは、」

裕子 「おいおいおい! なに話進めてんのよ? 
こっちの質問に答えなさいよ」

死神 「あ、失礼しました。何でしたっけ?」

裕子 「だから、誰あんた!? 
キモイんだけど」

死神 「私は、死神です」

裕子 「死神!? え、どうやって入ってきたの!?
    キモイんだけど」

死神 「死神なので、フワっと入らせて頂きました」

裕子 「フワっと!? 何しに来たの!?
    キモイんだけど」

死神 「あの、いちいちキモイんだけどって言うのやめて頂けませんか?
    死神とはいえ、傷付く心は持ってますので」

裕子 「あ、そう。じゃ、やめる。キモイけどやめる。で!?」

死神 「はい。裕子さん、あなた、今のしゃっくりが99回目なんです。
    なので、あの世からお迎えに上がらせて頂きました」

裕子 「ん? それってひょっとして、しゃっくり100回出ると死ぬとかいうあれ?」

死神 「あ、そうです」

裕子 「だったら、まずその事から説明しろや!
    私、たまたま100回の迷信知ってたけど、知らない人だったら、
    いきなり、“99回目なんです”って言われてもポカンじゃん。
    バカか!」

死神 「…あの、しゃっくりって100回出ると死んでしまうんですね」

裕子 「だからぁ! 私はもう知ってるから言わなくていいんだよ!
    二度手間か! バカか!」

死神 「…え、なんですか?」

裕子 「なんですか?って、こっちのセリフなんだけど!
    勝手に他人ん家入って来て。アンタ、何なんですか!?」

死神 「…(舌打ちをする)」

裕子 「今、舌打ちしたでしょ?」

死神 「いや、してないです」

裕子 「したでしょ!?」

死神 「いや、してない、ウッ(喉を抑える)」

裕子 「(死神の喉を掴んでいる)
    したよね!?」

死神 「(タップする)しました、しました!
    (離してもらう)……とにかくですね!
    あなたは、昨日の午後10時に、1回目のしゃっくりをしました。
    24時間以内に100回出ると死んでしまうので…(壁の時計を見る)
    今、午後2時。あと8時間ですね」

裕子 「え、アンタあと8時間ずっといんの!? ふざけんなよ!!
せっかくの休みなのに、何で訳分かんない妖怪と過ごさなきゃいけないんだよ!」

死神 「いや、しゃっくりがあと1回出るまでですから。
    あと、僕、妖怪じゃなくて、死神ですから!」

裕子 「あ、そういうのマジどっちでもいい。
    えー、今日、色々予定とかあんだけど?」

死神 「それはご自由にどうぞ。
    僕、どこにでも付いて行きますけど、
    あなた以外の人間に、僕の姿は見えないのでご安心下さい」

M 「午後3時」

裕子  お菓子を食べている。
   「ねえ、死神ってさ、ガイコツみたいなのが、
    鎌とか持ってるイメージだったんだけど、アンタ全然違うね?」

死神 部屋の掃除をしている。
   「ああ、この世に来る時は、人間の体を借りるのが決まりなんです」

裕子 「ふうん。ねえ、アンタ、歳いくつ?」

死神 「僕自身は、死神だから年齢はありませんが、
    今宿ってるこの男性は、23歳です」

裕子 「ハー 若いねえ。
    じゃあまだ性欲有り余ってる時だ?
    あっちのほうもギンギンでしょ!?」

死神 「……は?」

裕子 「ねえ、どうせしゃっくり出るまでヒマならさ、アタシと一発ぐらいヤっとくー?」

死神 「………ええ?」

裕子 「ハッ 引いちゃってんの〜。カワイイね〜僕ちゃん」

死神 「……あの、しゃっくりまだですか!?」

裕子 「は、なにそれ? ヒドクない?
    アタシに早く死んで欲しいって思ってるんだ?
    さすがデビルは怖いこと言うわ〜」

死神 「…違うんですよ!
    僕も本当は今日休みだったんですよ。
    だけど、急に、しゃっくりリーチの人が出たって、呼び出されて。
    正直、拘束時間が、1時間だろうが、8時間だろうが、休日手当ては一律8000円なんです!
    あと僕、デビ」

裕子 「ルじゃなくて、死神ね。はいはい。
    で、掃除終わったのかよ!?」

死神 「ああ、はい」

裕子 「はい、じゃあ出かける準備して!」

M 「午後4時」

裕子 スーパーで食料品を物色している。
   「あ、ちょっと待って。こっちのほうが安いわ」

死神 隣で買い物カートを押している。
   「……あのぉ、これ今、この買い物カートが勝手に動いてる状態だってこと分かってます?」

裕子 「うん、分かってるよー」

死神 「え、周りの目とか気にならないんですか!?
    あのお婆ちゃん、こっち見て、もう10分以上固まってますよ?」

裕子 「全然気にならない。
    あ、アタシさ、外のATMでお金下ろしたいから先出てるわ。
    これ、お会計してきて」

死神 「無理ですよ!
    レジの人、失神しちゃいますよ!? ウッ(喉を押さえる)」

裕子 「(死神の喉を掴んでいる)し、て、き、て」

死神 「(タップする)し…してきます、してきます!」

M 「午後5時」

裕子 テレビを観ている。
   「ンッフフフ。アッハハハハハ! ウケる!」

死神 キッチンで料理を作っている。
   「あの、多分、今チャンネル変えたら、ニュースで僕のことやってますよ」

裕子 「えー? なんか言ったー?」

死神 「いえ…。
    あの、さっきから気になってたんですけど、怖くないんですか?」

裕子 「なにが?」

死神 「だって、あなたもうすぐ死ぬかもしれないんですよ?
    それも結構な高確率で」

裕子 「ああ…はっきり言って、ぜんっぜん怖いよ?」

死神 「え、そうなんですか? その感じ、全く伝わってきませんけど?」

裕子 「だってさ、どうしたって死ぬ時は死ぬんでしょ?
    だったら、ビクビクして過ごすより、楽しく過ごしてたほうが得じゃない?」

死神 「……なるほど。あ、ご飯出来ました」

M 「午後6時」

死神 お茶を注いでいる。
   「あと、もう1つ気になってたんですけど…今日、本当は予定ないですよね?」

裕子 「うわ、マジかこいつ! デリカシーないわ〜!
    はいはい、どうせアタシは、休日にデートの予定もない、
    寂しいアラサー女ですよーだ!
   (ほっぺを膨らませる)」

死神 「いえ…(照) あ、次、なにしましょう?」
      
M 「午後7時」
   
裕子 浴槽を見ている。
  「お風呂を隅々まで綺麗にしてって言ったよね?
   (浴槽を指でなぞる)
   水アカ。はい、やり直〜し!」

死神 「はい!!」

M 「午後8時」

裕子 お風呂に入っている。
   「ねえ! 死骸ー! 聞こえるー!?」

死神 「はい、死骸、聞こえます!!」

裕子 「シャンプーの換え持って来てくれなーい!?」

死神 「シャン……はい!!」
    風呂のドアを薄く開けて、手だけ出して、シャンプーを渡そうとする。
   「はい!これ、届いてます!?
    あれ? はい、これ、届いてます!?
    あれ? はい、これ、届いてます!?」

裕子 ドアを全部開ける。
   「なにしてんの?」

死神 「(慌てて顔を手で隠す)あっ!わっ!いや、見てないです!
    全然見てないです! こんな見てないことあるんですかね!」

裕子 「…童貞かよ」
   ドアを閉める。

死神 「…童貞っす」

M 「午後9時」

裕子 マッサージをしてもらっている。
   「あ〜そこそこそこ…あ! (口に手をやる)」

死神 「え!?」

裕子 くしゃみをする。
   「くしゃみか…」

死神 「ちょっとーー! ビックリさせないで下さいよーー!
    しゃっくりかと思ったじゃないですか〜」

裕子 「なに焦ってんの?」

死神 「いや、別に焦ってないっすよ…はい、焦ってないっす(照)」

裕子 「何で照れてるの?」

死神 「いや別に、照れてないっすけどねえ。
    …あ、キモイすか?」

裕子 「は?」

死神 「いや、あの、“キモイんだけど”ってやつ、
    最近、全然言ってくれなくなったなぁと思って」

裕子 「アンタが言うなって言ったんじゃないのよ!
    言って欲しいなら、いくらでも言ってあげるわよ。
    アンタ、マジでキモ…
    やっぱ言われて言うの、なんか悔しいから言わなーーい!
   (口にチャックをする)」

死神 「カワイイ…」

裕子 「え?何か言った!?」

M 「そして、午後9時57分」

裕子 くつろいでいる。
   「あ、あと3分じゃん。
    結局出ずに終わりそうじゃない?」

死神 「そうですね」

裕子 封筒を取り出す。
   「じゃあ、はいこれ」

死神 「え?」

裕子 「今日のバイト代。8000円。
    まあ、時給1000円はちょっと高すぎかなと思ったけど。はい」

死神 「裕子さん…ひょっとしてさっきATMでこれを…
    ありがとうございます!
    あの、僕…正直言います!
    最初、裕子さんの事、なんだこの女、最悪だなって思いました。
    口悪いし、品性下劣だし、暴力使うし。 デビルはどっちだよ?
    早く、しゃっくり出ちゃえばいいのにって思ってました」

裕子 「ちょっと、それ言い過ぎ〜」

死神 「すいません…。
    でも、今日一日、裕子さんと過ごしてみて、
    本当は、すごく純粋で、真っ直ぐな人なんじゃないかなって!」

裕子 「…よく分かってんじゃん」

死神 「だから、しゃっくり出なくて本当に良かった!
    あの、僕…裕子さんが好きです!」

裕子 「え……?」

死神 「もし良かったら、僕と付き合って下さい!」

裕子 「………変態か?」

死神 「え?」

裕子 「こんだけ自分をこき使った相手を好きになるって、
    アンタ、変態か?っつってんの!
    大体、あの世とこの世で、どうやって付き合うのよ?」

死神 「…別次元恋愛」

裕子 「何それ? 聞いたことないんだけど。
    つーかさ、だったら、むしろアタシ、しゃっくり出たほうがいいんじゃないの?
    だって、しゃっくり出なかったら、ここでお別れだけど、
    出れば、一緒にあの世へ行ける訳でしょ?」

死神 「………行けますねえ!!
    ちょっと裕子さん! 早くしゃっくりを! 時間ないです! 早く!!」

裕子 「おいおいおい! 話進めんなっての!
    いつアタシが、アンタと一緒にあの世へ行きたいって言った?
    今はただ、アンタの話の矛盾点を突いただけだろうが!」

死神 「じゃあ…僕のこと…?」

裕子 「あ、無理無理無理」

死神 「どうしてですか!?
    だって、一発やろうって言ってくれたじゃないすか〜!」

裕子 「うわ〜、ああいう発言鵜呑みにしてるとか、童貞だわ〜。
    マジ無理」

死神 「じゃあ……僕と一発ヤら」

裕子 「ヤらせない、ヤらせない。
    ヤらせるわけないでしょ」

死神 「なんだよ…クソ!
   (地団太を踏む)
    なんだよ!…ヤらせてくれると思ったのによ!
    ヤらせてくれねえのかよ!…なんなんだよ!!」

裕子 「ちょっとちょっと。
    ヤれない悔しさがダダ漏れなんだけど? 恥ずかしくないの?」

死神 「あ、すいません…」

裕子 「…まあでも、雑用係としては悪くないかな。
    だから、いつになるか分からないけど、次アタシの死期が近くなった時は、
    うん、アンタが迎えに来てよ。予約しといてあげる。」

死神 「………はい!!(笑顔)」

裕子 「声がデカイんだよ」

死神 「あ、裕子さん!
   (壁の時計を指す)
    5・4・3・2・1…10時になりました」

裕子 「…ヨッシャーー! 生き延びたーー! あっぶね〜!
    ねえねえ、今しゃっくりしたらどうなるの?」

死神 「ああ、リセットされたので、また1からです」

裕子 「ホント!? ホントね!?」
   しゃっくりを連発する。

死神 「裕子さん?」

裕子 「実は……超我慢してたの! ウケるでしょ?」

死神 「愛おしい……」

裕子 「(しゃっくりをしている)
    え、何か言った!?
    (しゃっくりが止まらない)
    …てか、このペースやばくない!?
    またすぐリーチになるんじゃないのコレ!?」

死神 「本当ですか!? じゃ、どんどん出しましょう!
   (裕子の背中を叩く)どんどん出しましょう!!」

裕子 「ちょ、触るなや! 
    マジでキモイんだけど!!」

死神 「あ、それもう一回…」

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posted by ホシカワ at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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